脈管疾患について

動脈硬化

動脈硬化とは、動脈にコレステロールや中性脂肪がたまって血管壁が硬くなり、弾性力や柔軟性を失った状態をいい、血液がスムーズに流れなくなります。 さらに、血管壁が硬くなると粥腫(コレステロールエステルを大量に含んだ脂質の塊)ができ、血管内腔を狭くしたり詰まらせたりします。 動脈硬化が進行すると、日本人の子音の主な原因である心疾患(狭心症、心筋梗塞)や脳血管疾患(脳卒中、脳梗塞、脳出血)を引き起こす恐れがあります。

 動脈硬化は、20~30歳頃から徐々に進行し始め、無症状で進行します。血管内腔がかなり狭くなると痛みや虚血といった症状を自覚するようになります。さらに、ある時突然に粥腫が破れ、血栓が形成されると、血管を詰まらせて脳梗塞や心筋梗塞を起こすこともあります。脳梗塞や心筋梗塞では、重篤な後遺症を残したり、死に至ることも少なくありません。ですから、動脈硬化の予防が大切となります。

◆ 動脈硬化の危険因子は次の5つが挙げられます。
  ① 高血圧症  ② 高脂血症  ③ 糖尿病  ④ 喫煙  ⑤ 肥満(メタボリック)
   生活習慣の改善や、健診などで指摘された疾患の早期治療で動脈硬化の予防を行うことが大切となります。

◆ 動脈硬化の検査には様々あります。
・危険因子の確認
高血圧症、高脂血症、糖尿病、喫煙、肥満(メタボリック)の有無。
・動脈硬化の程度
脈波検査血管のしなやかさ(血管年齢)と血管の詰まり具合を確認
     できます。
血管超音波検査頚動脈の粥腫(プラーク)の有無、程度を確認できます。
CT・MRI検査血管内腔の狭窄度や部位を確認します。

動脈硬化は無症状で経過し、ある日突然に病気を発症する怖い状態です。日頃からの予防が大切です。
生活習慣の見直し、適切な食事・運動の実施、危険因子の管理を行うことで、動脈硬化による病気を予防できます。 この点を理解して予防を心がけましょう。健診などで指摘された時は、是非ご相談ください。


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